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GPZ900R ニンジャ 
1990 年式

車検
走行
17,800Km
備考
A7型  カスタムペイント 

長さ
2200mm
730mm
高さ
1220mm
重量
240kg
排気量
900cc

更新日2012年7月

’83年にデビューしたGPZ900Rニンジャは、その先鋭的なスタイルと他を圧倒する速さで、カワサキのフラッグシップとしてスーパースポーツの頂点へ君臨した。

ニンジャの最大のセールスポイントは、その素晴らしい動力性能だった。ゼロヨン10秒台、最高速250km/hという性能は、もちろん世界最速である(当時)。

 その後、今世紀になってもカタログモデルとして販売されていた事実を見ても、日本を代表する名車との評価が高い、

 市販車の歴史においてはスーパースポーツバイクエンジン水冷化のターンニングポイントとなるカワサキが長い間熟成を続けてきたZ系の空冷エンジンに換わり、世界最速の座を勝ち取るために、ニンジャの新設計・水冷エンジンが誕生した。

 GPZ900Rの水冷DOHC、16バルブ、サイドカムチェーンのレイアウトを持つ新エンジンは115馬力を誇り、228Kgの車体を軽々と加速させ、優れた空力性能を与えられたフルフェアリングが空気を切り裂き、大排気量空冷エンジンのライバル達を、静かに追い抜いたのである。

 この水冷エンジンのレイアウトは、後年排気量を拡大してZZR系の世界最速を誇るマシンとして高性能化を追求し続けてきた、いかに基本設計が優れていたかが分かる。



 オーナーさんは、自分のGPZ900Rニンジャを最高のバイクにしたいと考えて、レース関連部品の製造メーカーという職業柄、得意な設計図面を起こしてスペシャルパーツを製作してセットアップを進めて行きました

 この鮮やかなカラーリングが施されたニンジャは、1994年に完成させて雑誌で紹介されています。

現車両とは一部異なるものの、各パーツの詳しい説明があります、『ニンジャカスタムとしては、過去に例がないほど完成されている』という記事です。(月刊○ラブマン1994年10月号/第107号)



但し、注意していただく点があります、それは雑誌に掲載された車両から3ヶ所変更があります

ひとつめの変更はエンジンです、チューニングされたエンジンは今は無く、ノーマルエンジンが現状です、このエンジンは調子が良く、ボンネビル仕様とも言えるスペシャルキャブレターによりノーマルとは比較にならないハイパワーです(ヨシムラミクニUSA製特注品)


ふたつめの変更点はハイスロットルボディがアルミ切削品からマグネシウム製に変更されています。フリクションを低減したボディで、細かいアクセルワークにも対応するスムースな操作感です。


最後の変更点はマフラーです、カーボン製に換装されています。 以上、3ヶ所の変更があります。



 このGPZ900Rニンジャが高い完成度を持つという評価を得ている最大の理由はその足回りにあるのは間違いないでしょう、

 特にフロントフォークについては、完全にオーダーメイド製作品であり、GPZ900Rニンジャ専用品となっています。

市販されているパーツには高性能で有名な製品がありますが、業界人であるオーナーさんは、市販品の内部まで知りつくしているので、自分の理想とする足回りを実現する為に、素材にスーパーバイクレース用フロントフォークを選びました

カワサキフランスレーシングチームが使用しているZXR−7用(’94)を長手寸法をニンジャのディメンションに合わせて製作しました、その時の図面はオーナーさんが持っているのでメンテナンスに備えてお渡しするつもりです、


 現状はオイルシールから若干にじんでますので、手持ちのレーシング仕様のオイルシールを交換する事をおすすめします、メンテナンスについては、レースマシンのメンテナンスが得意なお店であれば問題無いとの事です、普通のショップでも図面を見せれば整備士ならわかるそうです。


 つけ加えると、手元にあるのはレーシング仕様のオイルシールで貴重品だが、市販品でも問題なく使用できるとの事です(NOK製)、

 インナーチューブ表面処理はレーサースペックの表面処理済み、フリクションは極限まで軽減され、減衰力調整とバネ、油面セッティングだけで姿勢変化とピストンスピードを自在にコントロールするプロ仕様です、

 競技用のフルアジャスタブルですから乗員の身長体重に合わせて細かいセッティングが可能です


 操安性に大きく影響するのが車体の姿勢変化ですが、四輪車と比較するとバイクはサスに依存する部分が多く、たった2ミリのセッティング変更でブレーキングの姿勢変化は大きく変わります。ブラケット取り付け位置を変えてフォーク突き出し量を数ミリ変えても効果があります、との、オーナーさんのコメントです。



 これを車体に取付けている三叉とトップブリッジはオーナーさんの設計による削り出し製作品、こうしてフロントフォーク廻りだけで、280万円のコストがかかっています。



使用しているパーツの合計金額は450万オーバー



 ’94年の写真と現車を見較べると、細かい部分で錆が認められますが、オーナーさんによれば『バイクは走ってこそ価値がある』との事で、通勤にも使っていたので使用感があるのが当然です。


 そういう正常な使用状況だからこそ、長い間、良いコンディションを維持しているのだと思います。『でも、さすがに雨の日は走りません』とのお話でした。



車両は千葉県にありました。
個人の為消費税はかかりません。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復暦などに関しては、バイク見聞録で裏づけを取ったものではありません。


   SOLDOUT


この車両はSOLDOUTです
バイク見聞録。(本部)東京・千葉


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