ドカティ 900SL |
1992 | 年式 |
車検
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19年2月 |
走行
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13,650Km |
備考
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走行距離は若干伸びる事があります |
長さ
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2030mm
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巾
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730mm |
高さ
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1125mm |
重量
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176kg |
排気量
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904cc |
掲載日2006年9月22日
ドカティ900SL’92モデルの中古車を紹介するのに、 このモデルの歴史から始めるのが”バイク見聞録”のスタイルです 簡単に紹介しますが急ぐ人は《販売車輌についての説明》からご覧ください 《ドカティ900SL》の誕生 ドカティの歴史はレース活動を抜きには語れない、 1988年から市販車ベースのスーパーバイクレギュレーションとなり 排気量制限が4気筒が750cc以下、2気筒は1000cc以下となる。 シリンダーボア92mmにより、851ccにスープアップしたPANTAH系エンジンでは、 耐久性に不安が残る、レースで勝つには1000ccまでスープUPしても信頼性の 高いエンジンが必要になる。 当時世界のレースシーンは4気筒で飛躍的な進歩を遂げた日本の4メーカー の独壇場と言える状況だった。 ドカティには二つの選択肢があった ひとつがPANTAH系を改良して熟成させる方法 もうひとつが全く新たなエンジンを開発する方法である 結果ドカティはその両方を実行した。 前者、PANTAH系を改良進化したのが「NEW 900SS系」、 排気量アップに対応してクランクケースの強度を向上させスイングアームピボットは クランクケースに持つが、ニードルローラーベアリングを採用して スムーズな作動性を獲得した。 PANTAH系からNEW 900SSへ移り変わる過程で、1988年に「906パゾ」が誕生。 これは水冷エンジンだったが、基本的に1989年以降のNEW 900SS系は空油冷となっている。 空冷用のフィンを持つシリンダーの中にもジャケットを設け、 オイルを積極的に循環させることで補助的な冷却を行う方式。 当初は750Sのエンジンをベースにしたこともあって、 750Sに見られたウェーバー製ダウンドラフトキャブによる中速域でのトルクの谷の発生、 バキューム式進角の動作不良なども見られたが、1990年以降では数々の改良によって トラブルを解消している。 NEW 900SS系でもデスモドローミックの駆動にはコグドベルトを採用しているが、 ベルトの歯の形状はPANTAH系の角断面に対してRound化され、 バルブタイミングの精度は向上している。 そしてコンパクトなNEW 900SS系エンジンは1992年の900SLへと受け継がれた。 《販売車輌についての説明》 このドカティ900SL’92モデルは、マービック/アクロン製2ピースホイールが 装着されており、国内ディーラー81台の限定車両です。 シリアルナンバー付 当時新車価格¥1,890,000- 2005年の12月にイタリアンバイクショップにて中古車両を購入 <購入時の走行距離は13,525Km> 現オーナーさんで、2オーナー目です。 外装をREDからYELに変更、ducatiロゴからラインまでエアブラシにて 日本の職人さんの手作業により塗装されていますので、 当時の新車みたいに綺麗に塗装されています。 トップブリッジはサンドブラスト処理にて新車時のように光っています、 更にマービックホイールもわざわざ分解し、再メッキまでしてあります、 これらの、こだわりをもった仕事の結果、美しい900SLが甦りました。 エンジン、またアルミ部分などは年式のわりには綺麗だと思います 転倒キズ、タンクのヘコミはありません。 現在、<ライディングハウス>チタンスリップオンカーボンサイレンサー <京浜>FCRキャブレター、<オーリンズ>リアサスペンション別体タンク式 以上の部品は、車両購入時に付いていたそうです。 ※ノーマルパーツは無し。 一生大事に所有するつもりで、フロント/リアタイヤ、タイミングベルト、 バッテリー、オイルフィルターエレメント、モチュールオイル300V、ドライブチェーンなどは、 すべて新品に交換されています。 新オーナーさんの取扱い方次第では、車検までガソリン、オイル代ぐらいで済みそうです また、ファーストオーナーさんは無事故、無転倒、雨天無使用との事で、 もちろん現在のオーナーさんも同じく取扱いに注意して大切に乗っているそうです 整備記録簿も有り、車検も長いので安心かと思います。 このドカティ900SL’92モデルは、正規ディーラー車両です。 前オーナーさんよりワランティー<保証書>車両取扱説明書、 村山ステッカーも揃っておりますので、どれだけ前オーナーさんが 大事にされていたかが良く分かります。 オーナーさんが初めてドカティを所有したのが、93年モデルの900SL<US仕様>で その後、98年916SPSに乗り換えたのですが、 どうしてもあの空油冷が忘れられず、また所有するなら白フレームで アクロンマービックホイール、正規ディーラ車両で、 初期型のスポンジシートの’92モデル900SLを7年間探し続け やっと見つけたのが、この極上車両でした。 オーナーさんは、今まで色々なドカティや,bimotaを乗り継いで来ましたが 空油冷の分厚いトルク、また心地よいツインサウンドは現行車両に無い乗り味です。 との感想です、 街乗りからツーリングまで楽しめ、しかも限定車両。 オーナーさんは一生大事に所有するつもりで、車両購入時にここまで車両代別で整備代 +塗装代<約¥700,000-相当>をかけて綺麗にしたのですが、 保管場所の問題で泣く泣く手放す事になってしまいました。 心から可愛がって頂ける方に御譲りしたいと思いますので、 冷やかしなどの問い合わせはご遠慮下さい。とのことです。 この車両は、愛知県にあります。 個人の為消費税はかかりません。 以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復暦などに関しては、バイク見聞録で裏づけを取ったものではありません。 |