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ホンダ NR
1992 年式

車検
19年11月
走行
約5,200Km
備考
国内仕様S/No.920068

長さ
2085mm
890mm
高さ
1090mm
重量
244kg
排気量
747cc


取材日2007年2月25日

ホンダNR ホンダが世界に誇る楕円ピストン技術を結集したマシンがNR(RC40)です

NRが発売されたのは1992年 市販車として世界初の楕円ピストン・エンジンを搭載し、
炭素繊維強化樹脂(CFRP)やチタン、マグネシウムなど高価な軽量素材と、ホンダの最先端技術を結集した次世代ロードスポーツバイク「ホンダNR」とのコピーからわかるとうりに、ただのレーサーレプリカではない

NRは、1978年の世界選手権ロードレースに楕円ピストン技術を軸とした画期的なレースマシンNR500で挑戦を開始して以来、14年の歳月をかけ蓄積した高度な技術をもとに開発したもので、従来の大型バイクとは異なった独創的なスポーツバイクである

ちなみに現在のレギュレーションでは楕円ピストンは使用禁止です、ホンダNRのポテンシャルが高いと認識されたが故にWGPで使用を禁止されたのかもしれません。

聞くところによるとキャブの性能がボトルネックだと言われていて電子制御は得意技術と言える所からも、NRが2サイクルマシンと対等に戦えるパワーを絞り出すのはあと一歩だったのかも。

実際にNRに採用された楕円ピストンは8個バルブがあるから吸・排気効率の飛躍的な向上が可能となり、さらにチタンコンロッドと点火プラグを各2 本装備している(気筒あたり2本!)

同時に、新開発の多連式8ボアスロットルボディ式のコンピュータ制御燃料噴 射装置(PGM−FI)を採用し、楕円ピストン・エンジンならではの高回転領域まで幅広く適切な燃料供給を可能とし、

PGMイグニションによる最適点火時期制御とあいまって、とショートストローク化と摺動抵抗の低減による高回転化など、これらの結果、低速域から高速域までワイドでフラットなトルク特性を発揮させ、幅広い回転域で力強く俊敏な応答性を実現できる画期的な技術である、要するにコントローラブルであり右手のひねりに忠実にパワーが出てくるということ。

NRの排気系は、シートカウル内部にマフラーを配置し、リアデザインをすっきりとしたエアロダイナミックなフォルムにしている。

 フレームは、ホンダ独自の目の字型断面材を使用した極太アルミ・ツインチューブを採用。

最適なフレーム剛性を持たせると同時に軽量化も両立させるため、ヘッドパイプ廻りやピボット部 にアルミ鍛造素材を採用し、フレームのねじり、たわみの均一化を図り、しなやかな操縦性と優 れた直進性を高次元でバランスさせている。

また、フレーム表面は念入りなバフ仕上げとアルマイト加工によって、高光輝な素材の美しさを表現している。

 さらにスタイリングは、空力特性の重要な要素となるフェアリングとボディカウルに、軽量・ 高剛性の炭素繊維強化樹脂(CFRP)を採用するとともに、

ボディカラーには新開発の赤色・ 高彩度塗装を施している。また、ウインドスクリーンには多層蒸着法によるチタン/シリコン・ ハードコートを施している。

 足廻りは、フロントに倒立フォーク、リアに片持ち式スイングアーム(プロアーム)を採用す るとともに、軽量・高品質のマグネシウム・ホイールに、優れたグリップ性能と耐摩耗性を両立 させたラジアルタイヤを組み合わせて装備。フロントブレーキは、異径4ポケット対向ピストン・ キャリパーと大径(310mm)フローティング・ディスクをダブルで、リアにはデュアルピス トン・キャリパーにベンチレーテッド・ディスクブレーキを組み合わせて装備している。

 外観は、流麗かつ力強い面で構成し、異形デュアルヘッドライトと両サイドにプロジェクター ライトを内蔵したフェアリングや、フューエルタンク部からシート/リア部まで一体化された大型ボディカウルにくわえ、

赤色・高彩度塗装やチタンハードコートのウインドスクリーンの採用 とあいまって、NRならではのダイナミックさとエレガンスを追求した機能美溢れる個性的なデザインとしている。

以上はプレスインフォメーションより http://www.honda.co.jp/news/1992/2920406.html

NRは販売価格が520万円(国内仕様車)、輸出仕様のNRは850万円だそうです。

発売当時、国内仕様はメーカー自主規制があり77馬力/11,500rpmでした、当然のように、NRのオーナーさんはフルパワーキットをセットアップしてあり

「ドクスダさんに頼んで後輪出力130馬力を超えた位だったかなあ」とのことです。
(フルパワーキットの内容は、コンピューターとインテーク関係パーツ60万程度)

同時に交換したテールパイプはチタン製でヨシムラ製品も作っている職人によるオーダーメイドです
ちなみに、ノーマルマフラーと輸出仕様マフラーを内部加工した物も一緒にお渡しするそうです

NRの変更点はフロントホイールをRC45タイプテクマグに交換、ミシュランパイロットスポーツ
リヤタイヤはミシュランハイスポーツ

デジタルメーター(13万円)、ヘッドライトON/OFFスイッチ付に交換、

このNR、バイクショップのトランスポート中に車体を留めていたベルトが外れて横倒しになった経歴があります、車体について測定の結果は問題無しでした、NRのフルカウルは全交換で240万円とのことでした、部品待ち時間が3年半!なんとも言えませんが、来た部品が形状が合わない、色合いが異なるのでNG、返品交換品が1年後に入荷するものの、また、満足出来ずに返品交換をしていて車検更新日を過ぎたそうです。
今の状態は新車同様に美しく輝いています。

取材時には、3ヶ月ぶりくらいにエンジンをかける場面でした、慎重にチョークを使いながら
数回の短いクランキングで、貴重な楕円ピストンリングにオイルが廻るのを想像しつつ
弾けるようなエキゾーストを響かせてフルパワーV型4気筒、気筒あたり8本吸排気バルブ、チタンコンロッドを気筒あたり2本装備している高価なエンジンが始動しました。

(動画ファイルここをクリックして排気音動画へ ダウンロードしてご覧下さい、プレーヤーはクイックタイム形式 こちらからどうぞ”無料版”を選べます)

さすがに最先端技術であったコンピュータ制御燃料噴射装置(PGM−FI)らしく、安定した爆発で暖気
することができます、最近の燃料噴射制御ではチョークは無いが、NRは付いてるのでライダーの自由になるところが良い点か

別荘地内はオフシーズンらしく閑散としているので少し走らせる事ができました、オーナーさんから
「低回転ではトルクが無いですよ」と聞いてましたので、スタートが坂道発進なんで緊張してクラッチミートさせましたが、スムーズに走り出しました、ハイチューンエンジン(180PS/リッター)としてはあり得ない程の強力な低回転のトルクを感じました

湿式多板という普通のクラッチ形式で良かったと思った場面でした
乾式クラッチじゃイージースタートとはいきませんからね

坂道を登って行くのが試乗コースなんですが、結構トルクフルでした、V4の美点であるフラットトルクと
低回転でも分厚いトルクのおかげで、中回転域までは誰でも自由自在に走れるなあという感想です。

「高回転になると世界が変わる」とも聞いていましたが、真冬の試乗ではおいしい所はおあずけでした

このNR、リヤタイヤの端部に溶けた跡があるので、何処を走ったのか聞きましたら、筑波サーキットを走ったとの事でした、フルパワー仕様のNRを味わうにはサーキットしかないですよね。
タイヤ溝の深さは問題ありませんが、古くなり硬い感じなので要交換です。

付属品は、車載工具一式、オーナーズマニュアル、パーツリスト、NR専用バイクカバー(ゴアテックス製)、
NR専用キーは2本とも保管してあります、普段はスペアキーを使っています。

サービスマニュアルとリアスタンド(レーシングスタンド)を一緒に付けます

売却理由は、台数が増え過ぎたので一度整理しようという事です。

車両は品川ナンバーで、保管場所は箱根です。

個人の為消費税はかかりません。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復暦などに関しては、バイク見聞録で裏づけを取ったものではありません。


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